黄金色の時間 - 夕日と朝日のこよみ — ASO
By Kazuhiro Kurosawa on AppTrack Ninja.
ゴールデンアワーと七十二候、見た日の記録
空が金色になる、その少し前に。 日が昇り、空をわたり、また沈む。その一日のどこかに、光がいちばん深く色づく、ほんのわずかな時間があります。忙しさに紛れて見過ごしてきたその一瞬に、そっと間に合うための、ちいさなこよみです。 日が沈むすこし前、光が斜めに長くのび、あたりのすべてが蜜を溶かしたような色に染まる時間があります。写真家がゴールデンアワーと呼ぶ、一日でいちばん光のやわらかい頃合い。朝には、まだ目のさめきらない体に、東の空がうっすら白みはじめる。今日いちばんの光が地平に届くまで、あと何分。 急かしはしません。ただ、空を見あげる呼吸を、一日にひとつ。仕事の手をとめて西の窓を見る、それだけで、耳のほうへ持ち上がっていた肩が、すとんと落ちる。外の空がほどけていくのと同じ速さで、こわばっていた一日も、輪郭からゆるんでいきます。 画面の色そのものも、外の空とともに移ろいます。夜明け前の藍から、朝焼けの紅、真昼の青、そして日没の橙へ。日が沈みきってからのブルーアワー、群青がゆっくり濃くなり、やがて星のひとつずつ灯る夜まで。手のなかの小さな空が、頭上のほんものの空と、同じ時刻を生きています。 つくったのは、指で人の体をほぐす者です。外がのびれば、内もゆるむ。空の高さと、背骨のかたさとが、どこかで響きあっている——そんなまなざしが、このアプリの底に静かに流れています。競わせず、急かさず、覗きこ…
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